私達は「営業を持たないエンジニアリング企業」です |
わたしたち、「成宏電機」は、「無」から「価値」を産み出す総合エンジニアリング力にて、皆さんの生活を「縁の下」から、「ガッチリ」支えています。
持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み
わたしたちは、政府が進める「SDGs達成に貢献することをコミット」し、第1回ジャパンSDGsアワードにて「SDGs内閣官房長賞」を受賞した「学校法人金沢工業大学」と連携し、「地方創生」の旗印の下、17のゴールの内、
「7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」
「11 住み続けられるまちづくりを」
の課題解決に取り組んでいます。
1.SDGs達成のための具体的取り組みと17ゴールとの関係
再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマス等)と蓄電池やBEV、水素による自産自消モデルの縮図モデルを金沢工業大学白山麓キャンパスに設置し、エネルギーの相互融通、自立制御・最適運用の開発に取り組んでいます。
また自社工場では、地中熱による空調システムや、太陽光発電、風力発電とリチウム電池を組み合わせ、ゼロエミッションファクトリー化(下記写真)を実現しています。現在、季節間のデータを継続的にサンプリングし、最適制御アルゴリズムの開発を行っています。 |
社内東側工場-地中熱空調実証システム(井水による冷暖房システム)
社内南側工場-ZEB(ZEF)実証試験システム制御盤
(自社開発システム)
ZEB(ZEF)実証試験システムモニタ部分
(タッチパネルより様々なパターンの実証が可能)
ZEB(ZEF)システム用リチウム電池ラック・風力発電システム
(ベストミックス検証)
ZEB(ZEF)システムでサンプリングされたデータ
(季節/天候の違いによる傾向をサンプリング)
白山麓キャンパスに設置した風力発電機 | 人力で発電する自転車発電システム |
金沢工業大学との連携を軸に大手電力会社、大手総合電機メーカや、大手電源メーカなどとも会社の垣根を越え、ディスカッションを重ね、最適解の追求を進めています。 具体的には、「電気利用」の観点として、交流(AC)よりも効率が良いとされる直流(DC)電源の更なる効率制御や、熱利用の観点からは、バイオマスボイラによる排熱の空調利用など、各社の得意分野を持ち寄り、それら制御技術の融合・昇華を目指し、多くの実績を挙げつつあり、メディアからも熱い注目を受けています。 |
バイオマスボイラを使った熱電併給実証試験システム
(金沢工業大学との共同研究)
『自産自消モデル』として災害時でも自立してエネルギーを供給出来るシステムを目指しています。これにより近年発生した北海道地方のブラックアウトのような大規模停電などが発生しても、自立してエネルギー供給が出来るため、安心して住み続けられるコミュニティモデル(エネルギーレジリエンス)が実現可能となります。 具体的には電気自動車(EV)の電池の積極的利用や、近年究極のカーボンニュートラルの主役として注目されている水素による充放電システム、据置形電池、再生可能エネルギーによるベストミックス運用の制御方法の確立が核となります。既に弊社社屋ではその縮図モデルが構築され運用され並行して実証が進んでいます。 |
EVと組み合わせた白山麓キャンパスV2H実証試験システム
(金沢工業大学との共同研究)
可搬型水素吸蔵合金タンク(キャニスター)による充放電システム
(金沢工業大学らとの共同研究)
2.2023年度の取り組み
わたしたちが開発した再エネによる「地産地消型直流マイクログリッド」の「社会実装」が始まっています。まだプレス前なので詳細はお伝えできませんが、日本で初めての大規模なシステムとなり、リリース前から各界から大きな注目を頂いています。また再エネ由来のエネルギーの「季節間シフト」を実現するため、「水素」による充放電の実証を開始しています。
わたしたちは、身近なエネルギー源から少しずつエネルギーを集め、それを上手に使うことで、エネルギーの自産自消を目指すべく多くの実証評価を進めています。 現在、「電気・電子工学」「経営工学」「情報工学」「機械工学」と学科を跨いだ取り組みを行っており、論文発表やメディアへの登場機会が随分増えてきました。
(1)論文等発表実績
- Yoshito Nishita, Yoshio Izui, Masashito Honda, Makoto Mizuochi,Daisuke Matsuume, Hirokazu Tabata:"DC Microgrid Experimental System at KIT and its Automonous Distributed DC Voltage Control Method", the 4th IEEE ICDCM 2021, T2.1, July, 2021, Online Conference
- Yoshito Nishita, Yoshio Izui, Keita Suzuki, Daisuke Natsuume, Hirokazu Tabata:"Examination of Solar Power Generation Prediction Method in Snowfall Area Using Machine Learning", ICEE 2021,202102250000006, July 2021, Online Conference
- Yoshito Nishita, Yoshio Izui, Youhei Mabuchi, Daisuke Natsuume, Hirokazu Tabata:"Demonstration Experiments and Optimization of Operation Plans for Utilization of EV for Virtual Distribution Line", ICEE 2021, 202102250000005, July 2021
- 夏梅 大輔:"設計側の視点で見る直流給電導入のポイント",月刊 省エネルギー, 2021年5月号,p45-49
- 夏梅 大輔:"樹脂製熱交換器G-HEXによる地中熱空調システム",月刊 建築設備と配管工事, 2020年11月号, p22-24
- Yoshio Izui, Daisuke Natsuume, Masashi Saito, Masanori Fujimoto, Koichi Ishibashi, Yasumitsu Suzuki, Hirokazu Tabata, Yasuhiro Matsui, Noboru Yoneda:"DC Microgrid Experimental System at KIT using Renewable Energy Resources", CIGRE-AORC, C000003, November 2020, Online Conference
- 泉井,西田,馬淵,夏梅,田畑,浜下,橋本,杉本:"再生可能エネルギーベストミックスのコミュニティモデル実証実験-EVの仮想配電線等への利活用-",2020年 電気学会研究会情報システム研究会
- 西田,泉井,本田,河村,夏梅,田畑:"再生可能エネルギーベストミックスのコミュニティモデル実証実験-DCマイクログリッド電圧による自律分散型制御について-",2020年 電気学会研究会情報システム研究会
- 西田,泉井,鈴木,岩井,夏梅,田畑:"再生可能エネルギーベストミックスのコミュニティモデル実証実験-降雪地域における太陽光発電予測について-",2020年 電気学会研究会情報システム研究会
- 泉井,石橋,夏梅,田畑,石田:"再生可能エネルギーベストミックスのコミュニティモデル実証実験-ブロックチェーンによる電力P2P取引の実証実験-",2020年 電気学会研究会情報システム研究会
- 泉井,西田,馬渕,加藤,中農,夏梅,浜下,橋本,杉本:"エネルギーマネージメント実証実験(1) -EV仮想配電線による電力輸送-",2020年 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 泉井,西田,馬渕,夏梅,浜下,橋本,杉本:"エネルギーマネージメント実証実験(2) -調査地区におけるPVとEVの導入量分布-",2020年 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 西田,泉井,本田,河村,夏梅, 田畑:"エネルギーマネージメント実証実験(3) -DC電圧自立分散型制御におけるシミュレーション評価-",2020年 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 西田,泉井,鈴木,岩井,夏梅,田畑:"エネルギーマネージメント実証実験(4) -降雪地域におけるPV発電量のデータ分析-",2020年 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 泉井,西田,増原,木村,夏梅,藤本,田畑:"エネルギーマネージメント実証実験(5) -バイオマスシステムの熱効率測定-",2020年 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 泉井,西田,山内,梶谷,夏梅,田畑:"エネルギーマネージメント実証実験(6) -DCマイクログリッド計測データの可視化-",2020年 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 泉井,夏梅,齋藤,田畑,藤本:"再生可能エネルギーベストミックスのコミュニティモデル実証実験-DCマイクログリッドにおける自律分散型制御",2019年 電気学会 電子・情報・システム部門大会
- 坂井,藤本,泉井,齋藤,田畑,夏梅:"太陽熱による燃料用木質チップの乾燥法の検討",2019年 日本太陽エネルギー学会研究発表会
- 泉井, 稲田, 川崎, 齋藤, 夏梅, 浜下, 橋本, 杉本:"エネルギーマネージメント実証実験(1)-EVと定置型蓄電池によるピークシフトについて-,2019年度 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 泉井, 川崎, 稲田, 齋藤, 夏梅, 山崎, 浜下, 橋本, 杉本:"エネルギーマネージメント実証実験(2)-EVと定置型蓄電池を活用した自立運転について-,2019年度 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 泉井, 井村, 大橋, 夏梅, 齋藤, 田畑, 藤本:"エネルギーマネージメント実証実験(3)-DCマイクログリッドの電圧による自律分散型制御-,2019年度 電気・情報関係学会北陸支部連合大会
- 田畑浩数,夏梅大輔,松井康浩,藤本雅則,齋藤正史,泉井良夫:「熱と電気によるエネルギー地産地消実証実験の取り組み」,月刊 クリーンエネルギー, 2019年7月号,p46-58
- Yoshio Izui, Daisuke Natsuume, Masashi Saito,Hirokazu Tabata, Masanori Fujimoto: "DC Microgrid Experimental System at KIT Hakusan-roku Campus for Regional Areas", The 3rd IEEE ICDCM (International Conference on DC Microgrids), 2019-05
- 田畑浩数,夏梅大輔,橘泰至,齋藤正史,鈴木康允:「太陽電池モジュール劣化診断手法の開発」,電子情報通信学会技術研究報告、117 (71),pp.235-240, 2017-06
(2)新聞・メディアへの掲載実績
- 2023/9/1 読売新聞
- 2023/7/20 日本経済新聞
- 2023/4/19 北陸中日新聞
- 2023/4/11 建設工業新聞
- 2023/4/11 日刊工業新聞
- 2022/11 環境ビジネス 特別号
- 2022/10 石川県産業創出支援機構ISICO情報誌 ISICO PRESS
- 2021/12/6 金沢工業大学プレスリリース
- 2021/6/3 金沢工業大学プレスリリース
- 2020/4 地中熱利用促進協会 2020年度版 地中熱利用ガイドブック vol.7
- 2020/2/5 金沢工業大学プレスリリース
- 2019/12/2 金沢工業大学プレスリリース
- 2019/12/4 建設工業新聞 朝刊(北陸圏)
- 2019/12/4 建設工業新聞 朝刊(北陸圏)
- 2019/11/19 北陸中日新聞 朝刊
- 2019/6/20 金沢工業大学プレスリリース
- 2019/3/4 金沢工業大学プレスリリース
「再エネ電力 水素で貯蔵」-燃料電池で電気に
「再エネ水素 小型分散蓄積」-金沢工大など産学が実験に
「再生可能エネを水素に変換貯蔵」-金沢工大が実証実験
「再エネ水素で蓄エネを」-金沢工大、白山麓で実証開始「脱炭素へ地元3企業と連携」
「金沢工大、蓄エネ強化」-再エネ水素活用「キャンパスで実験」
双方向DC-DCコンバータを活用した『再エネ活用型DCマイクログリッドシステム』
半導体製造装置向け機器の量産へ-勉強会を開催し、品質管理を強化
金沢工業大学エネルギーマネジメントプロジェクトが 第11回「いしかわエコデザイン賞2021」 金賞を受賞。 地域特性を活かした再生可能エネルギーによる社会実装型研究が評価
再生可能エネルギーを地産地消するエネルギーマネジメントプロジェクトで実験用の蓄電池を増設。AIを活用した太陽光発電量予測とEV仮想配電線で、再エネ電力を余すことなく有効利用し、エネルギーレジリエンスに貢献。東亜電機工業、 GSユアサ、 TDKラムダ、成宏電機との連携で
【ニュースまとめ】同様の課題を有する国内外の地域にも応用可能。「再生可能エネルギーの地産地消」「災害に強靭な社会」「農業イノベーション」をキーワードに地方創生を目指す。白山麓キャンパスを拠点とした社会実装研究
【国連SDGsの目標7と目標11の達成に貢献】脱炭素を志向した電熱エネルギーのシェアモデルを構築するとともに、排熱や風力、人力による発電設備を新たに導入。白山麓キャンパスにおける再生可能エネルギーの地産地消。小エリア直流電力網実証実験が第3段階へ
AI、IoTなど最新技術や組織力向上を目指した講座が多数。Society5.0に向けたKITリカレント教育プログラムを開始。企業における人材育成と新事業等創出に向けた共同研究のきっかけに
再生可能エネルギーによる地産地消を目指す。白山麓キャンパス小エリア直流電力網実証実験が第2段階へ。地元産木材チップを使ったバイオマスボイラによる電熱連携を実現。双方向高速充電器も国内の大学ではじめて導入し、EVを使ったエリア間の仮想配電線実証実験を加速
(3)取り組みの評価
- 日本設備学会「直流利活用に関する調査委員会」による弊社DCマイクログリッドシステムの視察(2020年12月23日)
- 金沢市「地域産業活性化に向けた再生可能エネルギーの活用」での講演(令和2年10月28日)
- 内閣官房「国土強靭化 民間の取り組み事例集」へ取り上げ(令和2年4月)
- 北陸電力技術開発研究所からの次世代エネルギーマネジメントシステムの委託開発(2020年度)
- 一般社団法人日本機械工業連合会にて講演『SDGs目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう』達成のための具体的取り組みでの講演(2020年2月21日)
3.SDGs達成のためのマイルストーン
上記の目標に対し、関係各所と連携し、下表のようなテーマとスケジュールで多くのステークホルダと協力し、取り組んでいます。
(クリックすると別窓で表示します)
わたしたちの得意分野であるエネルギー、FA分野のスキルを活かし、国連・政府が掲げるSDGsの取り組みにコミットし、目標とするゴールを設定した上で、 理想から「バックキャスト」された項目の課題解決に取り組んでいます。
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